六本木  ル コック のローストチキン

 ここのローストチキンを食べてからうちでは自宅でローストチキンを焼くことはなくなった。あれだけしっとりとジューシーなチキンを食べてしまったら,家で焼いたぱさぱさになったチキンなんか悲しくって食べれたもんじゃない。それに塩がうまい!多分岩塩かなにかと思われるけど,ル コックのご主人はチキンにぴったりの塩というのを知っているのだろう。
 ここのご主人は多分本当にローストチキンがというか,チキンが好きなんだろう。ほとんど年中無休でローストチキンのまるどり,ハーフ,もも,それとから揚げだけを売っている。注文すれば他のチキン料理もお店でランチとして出してくれるみたいだけど。予約を入れると,店に取りに行く時間に合わせて焼き上げてくれるし,都内なら配達もしてくれる。夜だって11時までお店開けてる。地方発送もあり。職人のプライドを感じさせてくれるローストチキンだ。
 それからもう1つの楽しみが食べ終わったあとの骨で取るスープ!!ここのチキンは割と小ぶりなのだが,1羽でカップスープなら4人前は軽く取れてしまう。ラーメンの出汁にしたこともあるけど,やっぱりもったいなくてそのままコンソメで飲むのがいい。うちでは,このスープのためにチキンの骨はしゃぶってはいけないことになっている(笑) これは絶対の掟だ(み離れもいいので大した問題にはならないが)。みを外した骨は私が即座に回収し,食事中はワンコよろしく大事に抱えて確保し,食事が終わると鍋に直行する。これがローストチキンを買ってきた日の儀式である。

 ちなみにここのお店は去年の年末,「どっちの料理ショー」のおいしい応援団として紹介されたお店です。